黒田研二

13月の女の子の黒田研二のレビュー・感想・評価

13月の女の子(2020年製作の映画)
4.0
アイドルを多数起用した青春ものって、演技にハラハラすることが多かったりするんだけど、この作品に関してはまったくそんなことはなく、みんな難しい役柄を見事に演じていました。
青春SFものにありがちなチープ感もまったくなくて見事。
ただストーリーはかなり難解。
パラレルワールドを扱ったソフトな青春SFかと思いきや、なかなかにハードなサバイバル展開。
え? こーゆーお話なの? とこちらが度肝を抜かれている間も、物語は容赦なく進んでいくため、理解が追いつかない場面もしばしば。
最大の見せどころだと思われる学級裁判シーンも、こちらが各々のキャラの関連性を充分に把握できていないため、どうしてこのような結果になったのかいまひとつ伝わりにくく、そのあたりは惜しかったかなと。
これが連続ドラマで、登場人物ひとりひとりの内面を深く描写する時間があったなら、もっと感情移入できたのかもしれないけれど、いかんせん100分では短すぎました。
前半に描かれたいかにも意味ありげなエピソードや、最初に薬を持って現れたあの子の意図など、結局なにがどうなっていたのか深く考察すればするほど、わけがわからなくなっていくけれど、それをみんなでワイワイ話し合うのもまた楽しそう。
登場人物をしっかり把握した上で、もう一度鑑賞したら、また大きく感想が変わってくるかも。とゆーわけで、近いうちに再度鑑賞いたします。
黒田研二

黒田研二