ぽち

シドニアの騎士 あいつむぐほしのぽちのレビュー・感想・評価

3.7
原作未読、アニメ未見のまったく前知識のない状態でいきなり見たのだが、ギリギリついて行ける内容。

逆を言えば壮大な原作を一見の視聴者にここまで理解させるということは、かなり脚本が良いということだ。

恥ずかしながら原作者の弐瓶勉とその漫画を初めて知ったのだが、どストライクの作風。
これは今後読み漁ることになりそうだ。

基本的に原作を読んでいて、アニメを見て、前作映画も見ている人向けではある。

個人的ポリシー「映画はそれ単体で完結するモノ」に反するのだが、ここまで作りこまれた作品だと、原作を読んでから観たほうが数倍面白いのは確かだろう。

ハイレベルなハードSFとしても、ベタなロマコメとしても楽しめる。

贅沢を言えば制作を担当したポリゴン・ピクチュアズの絵の質がCG過ぎて安っぽく見える所か。

エンタメとしてロマンスが中心に来ているのは商法としてしょうがないが、SF的な掘り下げや、もっと根本的な「人類とは?知性とは?」という問いかけに重点を置いてほしかったところだ。

スピンオフでガウナの生態や落合の主張を中心にハードに魅せた作品を作ってほしい。



余談。
一番根底に来るアイディアはやっぱり・・・・・
「エンダーのゲーム」と「マクロス」かな・・・
ぽち

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