Coordi

AVA/エヴァのCoordiのレビュー・感想・評価

AVA/エヴァ(2020年製作の映画)
3.6
「紫が放つ底知れない物語」

衝動が欲しい。
生き抜くための。
行き先も呼吸の音も聞こえない。
永遠と続く砂漠の中に、蜃気楼に包まれたオアシスのシュールレアリズム。
飛び散る赤い液体。
肉体から飛び散り、私の日常に揺れ動かすことは皆無。
私の顔面が大きくウネリ、形を変え、身体の有限な動きにはきっと震える木霊もあろう。
それは、私が密かに求めていた色彩ではなく、自らの内に、突如と飛び散った“紫”の叫びだった。
静かに砂時計の砂は落ちることを忘れた日常に激しく。
唯一愛せるあなたに卓したい。

心から強く信頼できるものはなんなのか。
海の表面の表情を変える。幾多も無邪気に変える波の連鎖。
そこから、三人称のソナタの横顔が静かに見えることもあろう。

“紫”と“白”が出会った瞬間、私の生き方はもう空気を凍てつく決意となって。
迷いは許されない。

そう。


それが、私だけの選ぶことが許されない。


“生きる道”
Coordi

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