花梛

私が結婚した男の花梛のレビュー・感想・評価

私が結婚した男(1940年製作の映画)
3.6
夫の帰省を兼ねたただの旅行のはずだったのに、ドイツへ行った途端にナチスに傾倒していく夫が不気味。
愛国心て都合の良い言葉よ。
「自分の国は強い!」「自国こそ世界を牛耳るに相応しい!」という、どこか現在の境遇に身の置き所がなかったり、自分はもっと評価されるべき、という気持ちを抱えていると簡単に戦争正当化のプロパガンダにつけこまれてしまう。その見本のようなドイツ人夫で見ている方はイライラしてくるけど、最後は実に皮肉が効いていて良い。
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