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襟裳岬のseapony3000のレビュー・感想・評価

襟裳岬(1975年製作の映画)
4.0
パレフランセのビルから出てくるデザイナーの卵の山口いづみはすでに薄倖なオーラ。下宿先は下高井戸のたつみの2階、世田谷線といえば"家政婦はみた"の野村昭子の家政婦紹介所の居間に似ている。屋台のラーメンは山下駅前、彼のバイト先はどさんこラーメン。三茶にはマクドナルドと天津甘栗。東京パートでは吉田拓郎、気がついたら森進一のプロモパートがぐいぐい入ってくる。いきなりクモ膜下で死ぬ彼氏、彼氏の友だちの夏木夕介と襟裳岬へのロードムービーへ。ほんと吉永小百合の「斜陽のおもかげ」っぽい。フェリーのなかではストリッパーの丘尚美さん、苫小牧のバーではホステスの山科ゆりっぺ。監督の加藤彰はもちろん高橋明も連れてくる。撮影は前田米造。純愛たって、出会ってたった数ヶ月、もしかしたら一ヶ月もたってない?話なのがまた良い。こんな貧乏くさい話キライだし構成はごちゃごちゃしているんだけれど、なんだかみてよかったなと呑気におもった。
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