ウーディネ極東映画祭にて鑑賞。
大田原に住む小学生・リコちゃん。
友達と下校し、家で宿題をする、ありふれた彼女の日常。
監督の前作となる『蒲田前奏曲』の一編『シーラカンスどこへ行く』でも魅力的だった久次璃子ちゃんの魅力が存分に引き出された作品だった……。
これまでは、渡辺監督自身や、今村さんといった男性キャストが主体となり、描かれていた日常描写。
本作では、その主体が小学生の少女・リコちゃんになっていることで、全く違う印象を与えていた。
とりわけ、監督の作風は、新作が作られるにつれ、少しずつ優しい世界観になっているように思われるが、本作は、その到達点とも言える出来。
小学生の頃は、自分自身も、ありふれたものに楽しさや幸せを感じていた思い出があるが、そんな童心を思い返させてくれる素晴らしい一作だった。
<<エログロおバカメーター>>
エロ ☆×0.0
グロ ☆×0.0
バカ ☆×4.0
・おバカポイント
おバカな子供たちの純粋さが尊い。
そして、やはり、コメディリリーフとしての渡辺監督が、可笑しすぎて最高に尽きる。