ウロフ

わたしは元気のウロフのレビュー・感想・評価

わたしは元気(2020年製作の映画)
4.1
なんだこれは⁈と衝撃を受けた「普通は走り出す」から一転、マイルドな渡辺紘文監督作品(笑)。

いい意味で普通。普通の小学生の日常。だからグサっと刺さったりはしないんだけど、たしかに子供の頃って何てことない会話を友達と延々してたし、それが楽しかったんですよね。それでいて1日は長く感じる。なんであんなにゆっくり時間が流れてたんだろうと不思議に思うくらい。

そんな懐かしい時間を追体験できる作品。何回か見てジワジワ良くなってくるので、監督の作品はほんと見てすぐの評価が難しい。今回はウーディネ・ファーイースト映画祭のオンライン上映で繰り返し見ることができたので良さに気づけたと思いますが、でもまた見てみたい。「この尺の中でその場面もう一回やる⁈」とツッコみたくなったり、構成も面白いです。

平和な作品ですけど、スパイスとして毒もほんのり効いてるように思います。あと、風切り音が今までより印象的でした。話したくなる要素がいっぱいあるから、やっぱり豊かな映画なんでしょうね。
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