わたしは元気の作品情報・感想・評価

わたしは元気2020年製作の映画)

製作国:

4.4

「わたしは元気」に投稿された感想・評価

ウディネ映画祭のオンライン上映で観賞。
大田原愚豚舎ユニバースとでもいうのか、本作は『叫び声』内の映画館で上映されていた。
小学生の兄妹とその母親の夕食シーンは、日常を盗撮したんじゃないかと思えるリアルさだった。
冒頭の主演の女の子がふざけるスマホ撮影のシーン(ここだけカラー、あとはモノクロ)はじわじわくる。
ウロフ

ウロフの感想・評価

4.1
なんだこれは⁈と衝撃を受けた「普通は走り出す」から一転、マイルドな渡辺紘文監督作品(笑)。

いい意味で普通。普通の小学生の日常。だからグサっと刺さったりはしないんだけど、たしかに子供の頃って何てことない会話を友達と延々してたし、それが楽しかったんですよね。それでいて1日は長く感じる。なんであんなにゆっくり時間が流れてたんだろうと不思議に思うくらい。

そんな懐かしい時間を追体験できる作品。何回か見てジワジワ良くなってくるので、監督の作品はほんと見てすぐの評価が難しい。今回はウーディネ・ファーイースト映画祭のオンライン上映で繰り返し見ることができたので良さに気づけたと思いますが、でもまた見てみたい。「この尺の中でその場面もう一回やる⁈」とツッコみたくなったり、構成も面白いです。

平和な作品ですけど、スパイスとして毒もほんのり効いてるように思います。あと、風切り音が今までより印象的でした。話したくなる要素がいっぱいあるから、やっぱり豊かな映画なんでしょうね。
osaka

osakaの感想・評価

3.9
小学生の(おそらく)1日を描いた65分の映画だが、体感時間はその倍くらいに感じる。それは退屈なわけではなく、まさに子供の頃の時間の進み方を思い出させる時間感覚。素晴らしい。また音の使い方も独特でそれにより子供の世界を演出している。
また詐欺師亀吉が子供達に言う「未来を担うのは君達なんだ」と言う戯言も、不思議と心に響く。詐欺師の言葉なのに。
子供たちは、子供たちだけでこれからも上手くやっていくのかもしれない。国会の音と少年のゲームの音を重なる演出が素晴らしかったです。
RandB

RandBの感想・評価

4.5
ウーディネ極東映画祭にて鑑賞。

大田原に住む小学生・リコちゃん。
友達と下校し、家で宿題をする、ありふれた彼女の日常。

監督の前作となる『蒲田前奏曲』の一編『シーラカンスどこへ行く』でも魅力的だった久次璃子ちゃんの魅力が存分に引き出された作品だった……。

これまでは、渡辺監督自身や、今村さんといった男性キャストが主体となり、描かれていた日常描写。

本作では、その主体が小学生の少女・リコちゃんになっていることで、全く違う印象を与えていた。

とりわけ、監督の作風は、新作が作られるにつれ、少しずつ優しい世界観になっているように思われるが、本作は、その到達点とも言える出来。

小学生の頃は、自分自身も、ありふれたものに楽しさや幸せを感じていた思い出があるが、そんな童心を思い返させてくれる素晴らしい一作だった。

<<エログロおバカメーター>>
エロ ☆×0.0
グロ ☆×0.0
バカ ☆×4.0

・おバカポイント
おバカな子供たちの純粋さが尊い。
そして、やはり、コメディリリーフとしての渡辺監督が、可笑しすぎて最高に尽きる。
平和な大田原愚豚舎。
ほかの作品同様、過去作と断片的な繋がりがある。

まさかの一方的に喋り続ける男の登場に笑ってしまった。
冒頭のカラーや子どもメインの穏やかな空間などは、今までにない雰囲気。
食卓で会話するシーンは、おそらくそのままの家族の会話で、不自然さがなく、ごく普通の日常風景ながらも、何となく見続けてしまう感じ。
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