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ウィリーズ・ワンダーランドのbackpackerのレビュー・感想・評価

3.0
「ようこそ、ウィリーズ・ワンダーランドへ!」
シネマカリテのカリコレに4年ぶりに参加し、待望の『ウィリーズ・ワンダーランド』、ようやく鑑賞いたしました。
一言で言えば、「素晴らしい!」
ーーー【あらすじ】ーーー
男(演:ニコラス・ケイジ)が車で走っていると、道に敷かれたスパイクストリップによりパンク。修理のため、片田舎の町ヘイズヒルに立ち寄ることとなった。
この町ではカード決済が出来ず、ネットが繋がらないためATMも動かない
修理代を支払えなかった男は、テックス・マカドゥーという胡散臭い男から、「廃墟となったテーマパーク"ウィリーズ・ワンダーランド"の清掃を一晩行えば、車を渡す」と提案され、応じた。

夜、一人テーマパークに閉じ込められた男は、黙々と掃除に打ち込む中で、違和感に気づく。
テーマパークのマスコット"ウィリー"とその7人の仲間の人形が、勝手に動いているようなのだ。
そう、じつはこの人形達は、かつてアメリカを震撼させた殺人鬼集団の魂が乗り移った、悪魔のアニマトロニクスだったのだ……!
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あらすじは書きましたが、本作を簡単に言えば、「若者をブチ殺しまくる殺人鬼が登場するスプラッタホラー映画に、ニコラス・ケイジ(以下、ニコケイ)が紛れ込んでしまった」というものです。

本作でニコケイが演じる"男"(役名がありません)は、大変寡黙なキャラクターです。
寡黙と言うか、一言も喋りません。
会話は頷く等の身振り手振りのみで成立させ、口から漏れるのはコーラを飲み干した時の「あぁ〜」という"音"のみ。

そんな超寡黙な男が、黙々と施設内の掃除をし続ける、その様が常に面白い。

笑えるポイントは、自分の労働時間管理が大変キッチリしてる点。
腕時計のタイマーで、一定時間経過したら必ず休憩。厨房の冷蔵庫で冷やしておいたコーラを飲みながら、自分で綺麗に磨きあげた『ウィリーのピンボール』に熱中します。
殺人アニマトロニクスと対峙しファイティングポーズまで構えておきながら、タイマーがピーピーなり始めたら、隣のティーンエイジ・ガールに折り畳みナイフ(彼女から没収していたもの)を渡して、休憩に入ってしまうのです。
この休憩のルールの厳守ぶりがたまりません。
誰かが絶体絶命のピンチだろうが、関係ない!
俺は俺の決めたルール(休憩時間)を守る!
おお〜、カッコいい〜w

ちなみにこの男、腕っ節は恐ろしいほど強く、殺人鬼が憑依しているアニマトロニクス共を、完膚なきまでにボコボコにします。
徹底的に最強な無双ぶりは抜群の安心感をもたらし、もう最高。

ルーティーンが持つギャグ(上記休憩以外にも、アニマトロニクスをぶち壊した後に、潤滑油で汚れた"ウィリーズ・ワンダーランド・スタッフTシャツ"を必ず新しい物に着替える等のルーティーンがあります)をしつこいぐらいに見せるのもグッド。

要するに、「ニコケイはいいぞ」です。


正直B級な午後ロード系映画なので、この手の作品が好きな人にはお勧めしますが、万人にオススメする作品ではございません。
しかし、ニコケイが好きな方には最高であることは間違いなし。

寡黙な男が淡々とこなす"ゴミ掃除"、ニコケイを堪能したい方は、是非ご覧ください!


【私的ニコラス・ケイジ年表】
ーーキャリアハイ期ーー
1995年:『リービング・ラスベガス』
1996年:『ザ・ロック』
1997年:『コン・エアー』『フェイス・オフ』(最盛期)
ーー玉石混合期ーー
2000年:『天使のくれた時間』
2002年:『アダプテーション』
2004年:『ナショナル・トレジャー』
2006年:『ウィッカーマン』(ラジー賞ノミネート)
ーーキャリア低迷期ーー
2007年:『ゴーストライダー』(ラジー賞ノミネート)
2010年:『魔法使いの弟子』
2011年:『デビルクエスト』等(当年全出演作ラジー賞ノミネートの偉業を達成)
2016年:『俺の獲物はビンラディン』
ーー俺ジナル・マイウェイ期ーー
2018年:『マンディ地獄のロード・ウォリアー』『トゥ・ヘル』
2019年:『カラー・アウト・オブ・スペース -遭遇-』
2020年:『アース・フォール JIU JITSU』
2021年:『ウィリーズ・ワンダーランド』