croco

おとなの事情 スマホをのぞいたらのcrocoのレビュー・感想・評価

2.3
オリジナル(イタリア)版は鑑賞済み。各国でリメイクされていると知り、それぞれのお国柄が見られたら面白いなーと、とりあえず日本版を観てみた。
まず、冒頭の指輪キラーンがダサすぎ。嫌な予感はすぐに確信に変わり、とにかく演出と脚本のセンスが悪くてひたすら苦痛だった。
前半はほぼオリジナル通りの展開で、わざわざ日本に置き換えた意味なし。後半に謎の独自設定を入れてきたが、つっこみどころ満載すぎる。川の増水でたまたま5組の人間が同じ空き家に逃げ込む状況って何?しかも辺鄙な土地でもなさそうなのに3日も救助されないって…。その時も月がどうのとこじつけていたけど、今が月食の夜である必要性がまったくないのには呆れた。
興信所のくだりは蛇足もいいとこ。なぜイヤリングを使わずにあんな直截的な表現にしたのか。そうしないと観客が気づかないと思ったのならバカにしすぎだ。うまく料理すればもっと面白くできただろうに、説明過多で観る側に想像させる余地を与えない、つまらない作品になってしまった。
一番の衝撃は、脚本が岡田惠和だったこと。あたりはずれはあるものの、ここまでの大はずれは初めて。好きな脚本家なだけに非常に残念だった。
croco

croco