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眼には眼をのTSのレビュー・感想・評価

眼には眼を(1957年製作の映画)
3.8
【些細な事が大惨事に変わる典型例】80点
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監督:アンドレ・カイヤット
製作国:フランス
ジャンル:ドラマ
収録時間:108分
興行収入:不明
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掘り出し物名作。たまたま店で目に入り、気になり借りてしまった映画。
前情報や前評判全くなしで鑑賞。
後から調べてみたら町山さんがトラウマ映画として紹介していました!

それも納得で、『不意打ち』などのように古いのになかなかトラウマな映画でした。。

シリアの街で、数多の患者を診る主人公は、仕事終わりは家で休暇をしていた。その時、妻を診てほしいという夫が現れるのだが、主人公はあまりの疲れでそれを断ってしまう。。

あれですね。後悔しても遅い。とはこのことを言いますね。あの時その妻を診てさえすれば。。としか言いようがない。人間の復讐心は恐ろしいものです。それは冒頭のイタ電から醸し出されます。こんな古い作品でイタ電をされるとなんとも気味が悪いものです。。

眼には眼を というタイトルもまさしくその通りであり、見終わってからこれ以外のタイトルは少し考えれないなと、、納得させられました(笑)

ネタバレをすると面白くないので特に伏せておきたいですが、後味が悪めの、なかなか見ごたえのある映画を求めている方にはオススメかもです。

最後のあの人物の笑いは怖かったですwww

ちなみに個人的にはツボだったのが、シリアの村のカフェ。
あのヘンテコな蓄音機から放たれるアラビアンミュージック、それに異常にニコニコしている店主が面白かったです。というか通り越して不気味でしたwww
またアラビア語に対する字幕はなしなので、主人公と同様に、異世界にいるかのような疑似体験が出来ます。不安がよぎります。。

こんな鬼畜な映画を、よく60年近く前から考えれるなと感心するとともに、半世紀をたっても、古今東西の人間が求める娯楽性というのは、あまり変わらないのだなと思われました(°_°)

みなさん、これを見たら、疲れてる時忙しい時にでも、人が頼んでたらなるべくやりましょう。てなるはずです。そうすれば、恩は必ずかえってくるはずですが、、

ソノギャクモシカリデス
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