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もう終わりにしよう。のashbanのレビュー・感想・評価

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)
3.9
1度目にあまりにも居心地悪くワケわからず、しかし気になって仕方なくて腰を据えて2度目を観た。
様々な捉え方ができどう受け取っても間違いではなさそう。
…なので、以下はネタバレではなく個人的な見解。

私は、ひとりの人間が老いと認知症による混濁と忘却の恐怖を徐々に認め受け入れようとしているように感じた。
楽しくない子ども時代や嘲笑の記憶、自己嫌悪と認められたい欲望、愛する人への愛情と憎しみに似た気持ち。
彼らと彼女は"現在"は同一人物であるようにも思う。自問自答。
抗うことに終わりを告げ、全てを受け入れたラストは穏やかな真っ白と青空。
ある意味ハッピーエンドだと思えば救われる…ので私は勝手にそう思っておく。

追記:原作読んだ。ほほう…という感想。
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