池松壮亮のいつものモヤモヤっとした感が少なく、ハキハキとしていたが、オダギリジョーのあのグータラでどうしようもなさはハンパなかった。それにもまして韓国勢の俳優さんががんばっている。
池松とチェ・ヒソが最初に出会う屋台でのシーンはなかなかステキだ。泣いているチェ・ヒソとやさしく近づいていく池松のシーンは絵になる。
「メクチュチュセヨ」と「サランヘヨ」二つの言葉があればなんとかなるとするオダギリジョーのセリフ、ラストの日韓交えてのどうしようもなく崖っぷち感のある家族の食事シーン。この二つのシークエンスがこの映画の肝だ。