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樹海村のAZのレビュー・感想・評価

樹海村(2021年製作の映画)
2.8
「実録!恐怖の村シリーズ」第二弾。冒頭は『犬鳴村』と同じようにアキナのライブ配信から始まる。アキナだけでなく、病院で意味深に見つめる男の子も『犬鳴村』に登場した子だと思われる。ということは同じ病院?


霊や超常現象の表現が過剰な印象。リアリティはもはやいなく、ファンタジー映画のような映像。ただ、CGが綺麗でビジュアル表現としてはレベルが高い作品だと感じた。

出演者は豪華。若手からベテランまで勢揃い。その分期待していたが、樹海村という設定に無理があったか。全く同じような村はないにせよ、社会的に害のあるものをどこかに隔離するという行為は昔からあった。ハンセン病がその例の一つ。ストーリーはそういった人間の負の歴史から引用し、ホラー映画として脚色したのではないだろうか。

突然出てきた謎の箱。呪いというのはわかるが、どのような対象にその箱が届くのか。そして、なぜ樹海に戻すと呪いが解けるのだろうか。さらに言えば、呪いは解けず姉の鳴は樹海に閉じ込められるし、なんとか母親と響によって樹海から脱出出来たと思ったら、また鳴の元に届いてるし。ルールがわからない。

ラストのオチは、母親や響の能力や様子を見るに、このような運命になるべくしてなったように思う。最後はそれを受け入れていたし。


今作は、怖さよりも痛々しさやグロさを感じた。指を切るシーンや飛び降り自殺のシーンなど。ストーリーは呪いのルールが曖昧なので、いまいち入っていけず。たた、國村隼がいい味出していた。出口(國村)に保護された姉妹が響と鳴だったのだが、出口は良いとしても、出口と共にいた中田(山下リオ)という女性が13年も経っているのに見た目に変化がなさすぎる。これでいいのか?
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