つぐみ

ウルフウォーカーのつぐみのレビュー・感想・評価

ウルフウォーカー(2020年製作の映画)
3.7
元々あまりアニメーション映画が好きではないのだけど、アイルランドやケルトに興味があったので。

多分もののけ姫とか見てる人には既視感なのかな、唯物主義な現代社会への警鐘、自然への畏怖みたいなメッセージは割とよくあるアプローチかなと思う。
加えて生態系の保護とか先住民へ敬意みたいなところも含めて、実はとてもSDGsでロビンとメーヴのシスターフッドも現代的な作品。

このところ英語で話すときにロブの真似をして発音を意識してるんだけど(すぐ好きな男の影響を受ける女だからサ)、ロビンはまさにI can'tとかがイギリスから来た子って感じで、対するメーヴは違うんだよね。アイルランドとか、スコットランドとか一緒くたにしがちだけど、Queen's Englishってほんとイングランドだけのものなのかなーと感じた、いや分からんけど。

分かりやすい勧善懲悪なんだけど、「ここだって牢獄よ」というロビンにはフェミニスト文脈を感じるし(こういうイシューにも目くばせしてますよ感もあるが)、グリーンやオレンジ、ゴールドなどあまり日本のアニメでは見かけない色使いもとても綺麗。
お母さんのことが大好きなメーヴの姿に、私も娘を置いて行けないよとうるうるしてしまいました。

鳥のマーリンが何かに似てるなと思ったらポケモンのモクローだった、めちゃかわゆい。
つぐみ

つぐみ