ウルフウォーカーとは…
オオカミVS人間の闘いが描かれる童話チックなアニメーション映画。
単なるアニメ映画の枠を超えてくる勢いのクオリティ、特徴的な作画と音楽が強く印象に残る作品。
主人公はロビンという少女。
オオカミ退治を生業とするハンターの父親を持ち、イングランドからオオカミを討伐する為にアイルランドにやってくる。
ある日、偶然森で出会った少女と友達になるが、その子はウルフウォーカーだった。
この、ウルフウォーカーの設定が非常に面白かった。
一つの身体に人間とオオカミが共存しているのがウルフウォーカー。
起きている間の日中は普通に人間。
眠りにつくと、まるで魂だけが抜けるようにオオカミの精霊が姿を現す。人間としての身体はそのまま。
でも、神秘的な精霊と言えど、普通の人間から見ればただのオオカミ。
見つかれば問答無用で命を狙われてしまう…
人間でもオオカミでもあるウルフウォーカーだけど、基本的には単なるオオカミとして退治されていくのが観ていて心苦しい。
しかも、ハンターである父親と、ウルフウォーカーである友達との間に板挟みになってしまう主人公ロビンにめちゃくちゃ感情移入させられる。
感情移入しまくっているから、娘に過保護且つ、人間側のボスの護国卿の言いなりの親父にだんだんとイライラが募ってくる。呼び名がグッドフェローとはよく言ったものだな…と勝手に思いながら鑑賞してしまっていた😅
でも、終盤の展開には納得がいきました。笑
とにかく、めちゃくちゃ好きな世界観溢れる作品でDVDが出たら買おうかと迷うぐらい楽しめた。
また、今作はケルト三部作と呼ばれるものの三作目らしく、『ブレンダンとケルズの秘密』『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』のどちらも未鑑賞なので、また観てみようと思う👀