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ウルフウォーカーのpepoのレビュー・感想・評価

ウルフウォーカー(2020年製作の映画)
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抑圧に抗う側が、結果的に誰も犠牲にならなかったのが良かった(←🐺の絶滅とかとはまた別の、物語の枠内の話)。
ロビンのパパがとうとう自分の弱さを認める台詞「怖いんだ」を口にできたのも良かった。
抑圧に抵抗し、自由を求める者達が死なずにハピエン(そのストーリーライン上に限ってでもいいから)って物語は今もっともっとあってもいいと思う。子供や若い人が観るものは特に。
厳しい現実を告発する作品ももちろん必要だけど、現実は甘くないとか何かを得るには犠牲が必要だとかいう制作側の大人の斜に構えた現状追認のためだけの「犠牲」ならもう要らない気がしてる。
何を力づけたいのか、どんな「意志」の側に立っているのかが全編を貫いて描かれていて、その揺るぎない姿勢が作画同様に美しかった。
ロビン達がオオカミになったのは「同化」とかではなくて「自分とは別の立場からの視野を得た」みたいな意味合いかなと私は思いました...🐺
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