ぐりこ

ウルフウォーカーのぐりこのレビュー・感想・評価

ウルフウォーカー(2020年製作の映画)
3.2
新年1本目、AURORAちゃんの挿入歌がいいと聞いて観てきた。なるほど、よかった。AURORAの作る音楽はもともと寓話的なとこがあって、まさにぴったり。

そして、設定と背景が面白いほどもののけ姫だった。
舞台は違えど時代は中世、人間と自然、開拓と森がせめぎ合う。鍵を握るのは、主人公と中間者の絆。
ロビンとアシタカは“森”への理解を持つ人間で、メーヴとサンは人間と自然の中間者だ。

展開は概ね同じ、人間が“森”を拓くにあたって起きる自然との戦い、その中で主人公と中間者の動きにスポットを当てる。
結末の違いはそのまま主題の違い。もののけ姫の主題が“偉大なる自然の再生”なら、本作はさしづめ“家族爆誕”といったところか。


ひとつの作品として十分に魅力的だったと思うけど、もののけ姫と比べずにはいられないところで、没入しづらくなっていたかな。

(追記)
監督のトム・ムーアさん、ジブリの大ファンなのだそう。さもあり〜
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