トム・ムーアとロス・スチュアートが監督を務めた、2020年公開の長編アニメーション作品。
・「おいおい『ヒックとドラゴン』まんまじゃないか」と思いながら観始めましたが、あちらとはまた違った演出の妙にこれまたやられた。
・優れたアニメーション映画に共通しているのは「説教がましくない」という点。言い換えれば「子供も大人も楽しめるもの」というアニメーション映画ならではの側面を非常に意識した作り。
・はい、サントラも即追加っと。
前述した通り基本的には『ヒックとドラゴン』に近い作りですが、加えて本作では「現実のアイルランドの歴史」が軸となっているので主人公たちの葛藤をより切実なものとして受け取れることが出来ます。また今回は少女2人が社会の差別・抑圧と対立する話という事で明快なフェミニズム的問題意識も盛り込まれており、今日的なファンタジー/寓話としても非常にレベルの高い一本だと思いますね。何でも本作はアイルランドのアニメーション・スタジオ「カートゥーン・サルーン」が繰り出す「ケルト三部作」の第3弾ということですので、今後はカートゥーン・サルーンの過去作・次回作にも注目していきます!
自分が学校の先生なら真っ先に講堂で流す。それにしても、あれって基本先生の独断なんですかね。例えば『バトルランナー』とか『ディープ・ブルー』でも良いんですか?