てっちゃん

ショック・ドゥ・フューチャーのてっちゃんのレビュー・感想・評価

3.8
なんとあのホドロフスキー翁様の孫娘が主演というので気になっていたけど、観ようかなどうしようかなと思っていたら、信頼できる筋から「よかったから観に行けば?」と言われ、背中を押されて、夜の映画館へ。

最近よく行くミニシアター、いいな。
上映室は1部屋しかないから、お目当ての作品前にいたお客さんともかち合う。
みんないろんな表情して出てくる。
いろんな表情なきゃいかんよね。
そんな素敵な映画館で鑑賞開始。

鑑賞後に思ったことは、「よくぞこの出来事だけで映画撮ろうと思ったな」ってこと。
1970年代後半を舞台に、アルマホドロフスキーさん演じるミュージシャンの主人公が、依頼された楽曲を作ろうと奮闘するけどできなくて、新しい機材と出会ってうきうきになって、楽曲が完成できたけど、そこにはまた壁があって、、でも自分の道を見つけていくって感じの一日の出来事(むしろ半日くらいかも)を映画にしてしまって、作品として成り立たせるところに驚きよ。

その後はどうなったのとか、そんなことはどうでもよくて、一瞬のタイミング(本作でいえば主人公が新しいハイテク機材と出会うところ、とんでもないパートーナーを見つけた瞬間、音楽が出来上がっていく過程、男性優位の音楽業界を目の当たりにするとき、全員に分かってもらわなくてもいいって分かった瞬間などなど)を大事にしていて、そのタイミングのとき、どのような取捨選択をするのかってのを強く感じて、そこに焦点を当ててるのが好感。

70年代のエレクトロダンス音楽は、まったく知らなかったけども、そんなん気にならないくらいにレコードマニア?のおじさんが紹介してくる楽曲に、主人公と同様に興奮したし、この2人の関係性がすごく魅力的だった。
ほんで出てくる楽曲もかっこよくて、のりのり鑑賞できる。

主人公は生粋の音楽好き(1人部屋でダンスするシーンは見惚れてしまうし微笑んでしまう)だからこそ、自分の好きなことをやっているのだけど、それを余計なお世話の横やりだったり、女性というだけでなめてかかられるなどの障害を傷つきながらも、立ち向かっていっては、自分らしさ、自分のやりたいことを実現していこうって姿は、奮起せねば!と思わせる。

アルマホドロフスキーさんの自然体の演技いいですね、なにより画になるし。
いつぞやホドロフスキー翁様との共演を期待したいですね。