純

ショック・ドゥ・フューチャーの純のレビュー・感想・評価

3.6
エレクトロミュージックならではの浮遊感。夢心地になって、お酒を飲んで、踊って、笑って。重力を忘れさせてくれる独特の音楽を生み出す過程がとても自然で、それでいて音楽を愛するひとゆえのどきどきがちゃんと伝わってくる。夢中になれる瞬間って、ほんとうに輝いている。

音楽好きのおじいちゃんと、世界中のきらりと光る音楽にときめいたり、新しい発見に頷き合ったりする時間がすごく好きだったな。自分の成し遂げたいことと自分が到達できることの狭間でわたしたちは葛藤して、迷子になってしまうけど、こういう「思い出す時間」にいつも背中を押されているんだと思う。

わたしは音楽が好きだ。音楽を作ることが好きなんだ。音楽の心を持つアナが、いてもたってもいられず、音楽の元へ帰っていく。素敵な夜だ。否定も喪失も不安も今ここにはなくていい。最後に残ったものが、いつだってわたしたちを離さないたったひとつのものだから。夜が明ける。