かんさか

ショック・ドゥ・フューチャーのかんさかのレビュー・感想・評価

3.5
電子音楽の原初的な魅力を感じることができる。

作中終始(特に冒頭部で)流れるシンセミュージックを映画館の音響システムで聴くことが単純に気持ち良い。

シンセミュージックの黎明期における立場の弱さ、同時期のジェンダー格差による女性の立場の弱さ、新人作曲家の立場の弱さが明示的に絡み合いながら進行しており、そのいずれもが一進一退を繰り返す印象。

所謂オープンエンドと言われる部類の本作の締め方は、「この映画の結末は今日の電子音楽の盛衰を見よ」ということなのかな。
作中で提示される諸問題を引っ張っておいて「あとはご想像にお任せします」といった具合のラストに肩透かしを食らった気がした。
これが電子音楽の脱肉体的なイメージに沿っているのかもしれないけど。