これは半端じゃない怪作にして傑作!
とにかく速い、ダイジェストにならざるを得ない筋を逆手に取って爆速シュールギャグみたいな映画にしている。
船上でのキス(枝がバシバシ顔に当たってる)→襲ってきた賊を殴り倒す→真顔の賊に撃たれて担ぎ込まれる、の流れで爆笑した。
主人公に焚き付けられた町民たちが団結して賊を追いに行ったら、2分後には賊をまとめて吊るしてるのもクソ笑える。
また要所要所の堅実な演出が速度を担保しているのも素晴らしい。
汽車に子供とガイ・キッビーが馬車ごとふっ飛ばされるシーンの怖さは尋常でない。
アン・ハーディングが息子を偲ぶシーンのライティングもたまらない。
銃声と産声、同時に鳴った音に別れて進む夫妻の動き。