キム・ボラ監督のデビュー前の短編で『はちどり』の前日譚
やばい、、、これまた尋常じゃないくらい良い…
ちょっとこの監督凄すぎませんか??
卓越した映像センスと繊細なタッチで恐ろしいほどの名匠感
デビュー前の短編作品で、才能溢れるこのクオリティには本気で言葉を失う
『はちどり』は、本作で9歳だった主人公のウニのその後の物語であるということですが、同じシーンがいくつもあるので、前日譚であり原点という感じでしょう
雰囲気も街並みも音楽も子役もセリフも間も、全て含めて最高に良い
画質の粗さも相まって名作感がゴリゴリに感じられるし、誇張抜きでエドワード・ヤンっぽさすら感じてしまった…
父親役のみ『はちどり』と同じくチョン・インギが演じています
横暴な兄の口うるささはこの時から健在
鬱屈した思いを、リコーダーを強めに吹いて表す健気なウニに胸がキューッとなる…
『はちどり』のパク・ジフ演じる14歳のウニも素晴らしく良かったですが、本作で演じた9歳のウニも、ものすごく良い表情を見せてくれます
とりあえず『はちどり』が大好きだった方は絶対に観てください
間違いなく本作でも度肝を抜かれることでしょう
キム・ボラ監督、紛うことなき“本物”です…😨👏🏻👏🏻👏🏻
2020 自宅鑑賞 No.352