このレビューはネタバレを含みます
「勝手にふるえてろ」に続く
大九明子のこじらせ女子映画。
のんちゃん・林遣都の
キャスティングは大正解👏🏻
見所は
多田くんの根っからの優しさ、
バイプレーヤーの質の高さ、
そして、やっぱり
みつ子のイタかわいい大爆走。
林遣都めっちゃ顔かっこいいのに、
仕事できなさそうな感じ、
モテなさそうな感じ、
ちゃっかり出てた。
俳優さんってすごい。
多田くんの素朴な優しさを
特に表してるのが、
みつ子の部屋の
電球を入れ替えてあげるシーン。
あのアングルのカメラと沈黙は◎。
あと、はじめてのお泊まりで
手をつないで、眠りにつくところと、
東京タワー地味に意気込んで上るところ。
ほんとの優しい人って
多田くんみたいな人をいうんだろう。
それから、臼田あさ美は
超重要な役どころ。
臼田あさ美とみつ子の
オタッキーな会話、
ワードチョイスが秀逸で
大好きだった。
臼田あさ美
「当たり前じゃん。
人間だれしも、
生まれつきおひとり様なの。
誰かと一緒にいるには
努力が必要なんだよ。」
のんちゃん
「(温泉のおひとり様チケット)
私が愉快につかって成仏させてやります!」
臼田あさ美
「よろしゅう」
決して華やかではない、
でも思考の深さが人並みではない
唯一無二の会社の先輩。
こういう役がめっちゃハマったら
もう臼田あさ美は無敵だ👏🏻笑
片桐はいりが実は結婚してたときの
絶望感もわかる。
臼田あさ美のあっり「そうだよ」の
返事もありそうで笑える。
そしてなんといっても
のんちゃん演じるみつ子の
大爆走。
特に旅館の廊下での独白シーンは、
この映画イチの名場面。
多田くんが大好きで、
でも自信がなくて
それが悪い意味で超絶妙に重なって、
ものすごい形相と心の内の
恥ずかしさが全開なシーン。
頭の中のAは肝心な時に見放してくる。
寂しいけど、これもちょっとリアル。
なんか中途半端感がなくて、
でも不思議としつこさや重さもない。
大好きな映画になりました。
まぁイタリアのシーンは確かに
長いけど。笑