ぐり

私をくいとめてのぐりのレビュー・感想・評価

私をくいとめて(2020年製作の映画)
3.0
主人公のキャラが最後まで掴めなかったせいでどんな感情なのか全く伝わってこなくて結局何の話してた?ってくらいフワフワな映画だった……

まず"おひとり様"主人公の話なのに、たいしておひとり様の楽しさが伝わってこなかった☹️私も一昨年くらいから1人で行動することに抵抗がなくなって今もよくやるんですけど、1人で出かけると常に自分の感情を100%自分の中で楽しめるというか、自分で自分のご機嫌取りができるので心が休まるんですよね。その幸福感のある描写が少なかったかな〜と思います。変な人に見られてたしね……

そして1番気になったんですが、心の声と会話してる設定ならみつ子本人(能年玲奈)の声でよくない????なぜ中村倫也????どうしても別の人(第三者?)と話してるようにしか思えなくて…うーん☹️私も自分の中の自分と会話することがよくあるのでみつ子とAの会話シーンは自分と重ねて観ていました。声に出すと声の自分と心の自分で会話が成立するので2人分(?)の意見が重なって安心感が増すんですよね(伝われ)でも私の場合は基本私も心の中の私も意見が一致してるんですよね(あたりまえ体操かも)それか悩んでるときは悩むね〜だよね〜どうしようね〜みたいな(笑)だからみつ子がAに対して逆ギレしてるのがよくわからなかったし、Aが消えた意味も謎でした。あと海のシーンはウケを狙ったのかもしれませんが……🙃(ノーコメント)

多田くんもイマイチ何考えてるのかわからなかった(他人ってそんなもんかな?)個人的な話ですけど告白は「好きです」が絶対条件なので「付き合いませんか」だけじゃ私には刺さりませんでした🥺

その他温泉での一幕やイタリアに住む親友との再会などのシーンもどんな意味のあるシーンなのかわからず…いろんな個性を持つ登場人物が出てきたけどどの人物もこの映画にどんな役割を担っているのかわからず…最後まで真剣に観たけど陽キャか陰キャかも不明な30代おひとり様を10代おひとり様の私はくいとめられなかったようです。

でも結局みつ子はAみたいな恋人が欲しかったのかなと思う。Aは自分の思い描く理想の(常に自分の支えになっている)存在であり、だから自分と区別させるために中村倫也の声にしたのかな、それなら納得できるかも。誰しも自分と付き合いたいって思うことあるよね。とりあえず天ぷらの揚げたてが食べたいです。

ハイ、新年1発目がこんなレビューなのがちょっと残念ですが、2022年も皆様宜しくお願いします☺️
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