akihiko810

私をくいとめてのakihiko810のレビュー・感想・評価

私をくいとめて(2020年製作の映画)
3.4
「勝手にふるえてろ」のコンビ、綿矢りさ原作実写化by大九明子監督(原作未読)

30歳を越え、おひとりさまもすっかり板についてきた黒田みつ子。みつ子がひとりきりでも楽しく生活できているのには訳がある。脳内に相談役「A」がいるのだ。人間関係や身の振り方に迷ったときはもう一人の自分「A」がいつも正しいアンサーをくれる。「A」と一緒に平和なおひとりさまライフがずっと続くと思っていたそんなある日、みつ子は年下の営業マン多田くんに恋をしてしまう。きっと多田くんと自分は両思いだと信じて、ひとりの生活に慣れきってしまったみつ子は20代の頃のように勇敢になれない自分に戸惑いながらも、一歩前へふみだすことにする。

「勝手にふるえてろ」はかなりぶっ飛んでいてよくできていて、好きな作品なのだが、本作はイマイチだった。
主演ののんが痛々しく、それは意図したものではあるのだろうが、笑えるものでもなく、痛々しさが「愛嬌」よりも前面に出てしまった嫌いがある。
「勝手に~」も主人公は痛々しかったが、テンポもよくかなり笑えたのに比べて、本作は凡作の域にあると思った。
のんから愛嬌と可愛さを取ったら、何も残らない、という感じ。正直、のんはもっと可愛く撮れたはずであろう
akihiko810

akihiko810