バナバナ

私をくいとめてのバナバナのレビュー・感想・評価

私をくいとめて(2020年製作の映画)
2.2
本作の主人公のOLみつ子は31歳とのことなんですが、のんがとても30代に見えない。
しかも、みつ子が惚れた多田君は年下だそうだが、林遣都が演じているので、これまた全く年下に見えない。
みつ子が30代なら、新垣結衣に演じてもらいたかった。
どうしてものんが主役なら、多田君をのんよりも、もっと若く見える新人俳優にするとか。
みつ子が職場で頼りにしている先輩ノゾミさんにしても、臼田あさ美が演じているので、そっちも若く見えるんだよね。
若い子に片思いする年上女の不安が、全く伝わってこなかった。

イタリアに住んでいる友人、皐月に対しても、みつ子は何を怒っているのか分からなかったが、そんな理由なの?
何も行動できない自分と比べて、ただのやっかみやん。

また『勝手にふるえてろ』の方は、主人公が自問自答していて、その姿がかつての自分を見る様で、微笑ましくもあったが、
本作の主人公は後半になってくると、もうこれ病気だよね。
あなた乖離障害じゃないですか?と言いたくなるくらいのレベルだったので、引いた。

そもそも冒頭の、脳内相談役Aとのやり取りが長くて、そこで観るのを止めようかと思った。
このAが男性の声で、主人公みつ子にコンシェルジュの様に受け答えをするのだが、何故男性?
上司のセクハラや、男性にトラウマがあるのに。
しかもAを二役にする必要あった? 最初から一人でいいやんと思いました。

なんでコンシェルジュ制にしたのかな?
余計なAがいるおかげで、素のみつ子に距離感を感じてしまい、余り面白くありませんでした。
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