りく

ローグのりくのレビュー・感想・評価

ローグ(2020年製作の映画)
2.0
ミーガン・フォックスが傭兵部隊のボスを演じてるのだけど、なぜ彼女がボス設定なのかが描写からではさっぱり分からない。

作品中でも、屈強な男性兵士たちが「なぜ彼女がボスなのか」と異を唱える場面が数回ある。

男女平等なのだし、女性がボスだったとしても別に何の問題もない。ただそのバックボーン的な描写が一切ないから、観る側として共感が得られない。

「多くの修羅場をくぐってきた」とか「彼女こそボスだ」とか俳優陣にセリフで語らせることで彼女の地位を観る側に認証させようとする。

その説得力を増すために、ミーガン・フォックスがキビキビと動いてキレキレの格闘シーンを演じていれば、全然問題はなかったのだ。観る者みんなが「彼女はボス」と受け入れただろう。

でも彼女、動きモッサモサ。

銃撃戦でも単に相手から撃たれてない、なぜか銃弾が避けてくれる「運の良い人」としか見えない。説得力が全くない。伏線回収もない。ただラッキーなだけ。

まあ結局サバイバルなんて半分以上が運要素なんだろうけど、それにしても生死の差が運だなんて、軍人って何? となってしまう。

そしてしっかり後半はミーガン・フォックス、セクシーなタンクトップ1枚で戦闘してんのよね。もうそういうの辞めたほうがいいんじゃないかと心底思う。悪いのは制作陣。
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