ポスターみたいにのんびり漂えない
カンボジアの農家で育ったチャクラ
父親から面倒な仕事を言いつけられ
不満たらたらの毎日
サッカー仲間から出稼ぎの話を聞き
夜中に抜け出しタイへ出稼ぎに…
でも、それは単なる出稼ぎではなく
身売りだった
奴隷として売られたのだ
次の日からは一隻の船に乗せられ
網を引き上げ、魚の仕分け、網の仕掛け
寝る時間以外は一日中
食事は茶碗一杯のご飯のみ
疲れて倒れれば、簡単に海に捨てられる
船長たちは、人間と見ていないのだ
チャクラ、まだ少年でした
それでも毎日毎日小魚を獲り仕分けて
それが缶詰のペットフードになるそうです
猫ちゃんワンちゃんの大好きなご飯…
これは現実に今も行われていること
そこは少し考え所でした
彼は徐々にいろいろ学び、要領を得て
歳を重ねて、目つきも変わって
でも、船長が笑いながら言います
「ここが一生お前の家だぞ」
それは絶望以外なにものでもない
生きる意味=nothing
ほんとにそんなことあっていいのか?
でもあるんだから、人間が分からなくなる
ああ無情
ラストの選択にも、また考えさせられたす