rico

暖春のricoのレビュー・感想・評価

暖春(1965年製作の映画)
2.8
小津と里見弴がテレビドラマ用に書いた「青春放課後」を中村登が映画化。
うまいうまいと評判がいい中村登のわりに、出来はイマイチ。
しかし、端々に小津らしい設定や台詞が散りばめられており、「京都の佐々木」という名前から秋刀魚の味の変奏なのが見て取れる。ので、岩下志麻をついつい山本富士子に置き換えてしまうし、森光子を浪花千栄子に置き換えて想像してしまうのは仕方のない事である。
小津から抜け出すのは難しいながらに、小津とは違う出来になっているこの映画を見る事で、逆に小津なら語らない事を推察して楽しめるという楽しみ方ができます。