Garu

海辺の彼女たちのGaruのレビュー・感想・評価

海辺の彼女たち(2020年製作の映画)
4.0
内容も映画としてもどう捉えるか

労働環境や人種問題などの話かと思ってたらちょっと違った。
物語は素敵な話ではないのだが、その少しのズレで人の心に深く潜り込む物語となっていた。

あまり出てこない日本人。これがまた面白い。だから緩急があって、病院の先生の医師としての真摯な対応にフォンちゃんと同じ気持ちになる。

結局本作はなにが言いたいのかと考えればよく分からないかもしれない。もっと直線的にこの問題を描くのならわかる。
けどそこに突っ込まないのにもきっと意味があると思うし、見るべきはある条件と重なった人間の感情みたいなものなのかと。

タイトル出るところカッコいいし、あったか汁飲むシーンとか他にもいくつか素晴らしいカットがあった。
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