snatch

海辺の彼女たちのsnatchのレビュー・感想・評価

海辺の彼女たち(2020年製作の映画)
4.3
命は同じだ
あの子も日本人も技能実習生として来日し不法滞在者となっても同じだ

監督が彼女達の目となり手足となり心になり…一見記録しているドキュメンタリータッチに見えるが違う。また監督の主観を流しているのでもない。彼女たちの中に入って同化している。
寒い 冷たい 遠い 重い 悲しい
それでもここに…

ずっと聞こえる寂しい波の音とは反対に、心臓の鼓動は強かった。忘れられないシーン

頭の隅に知っている彼女彼らではあったが、ほぼ全部これが現実にあるだろうという事実を見せられると、同じ地にいるのに無力 無関心…この繰り言。ただ、でもこの映画には真っ直ぐに向かい合いたいと思った

私は東南アジアが大好きなので、彼女たちが暑いベトナムで美味しくて甘いもの頬張ってお喋りしている楽しそうな姿も浮かんできてしかたがなかった…

最後、そう選択するしかないのかと…私になす術はなく…でも彼女達をさすってあげたい話しかけたいって思った…

彼女たちは遠い人ではない。彼女たちは、大変な仕事を担っている。あれは私の大好物だ。雪の中、洗って選別し箱に氷を入れて蓋閉めて軽トラに運ぶ。私とガッチリ繋がっている。
snatch

snatch