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ノマドランドのmakoのレビュー・感想・評価

ノマドランド(2020年製作の映画)
4.0
ノマドの意味
語源はフランス語の遊牧民や放浪者を指す言葉。

企業の破綻と共に、長年住み慣れたネバダ州の住居も失ったファーン(フランシス・マクドーマンド)は、キャンピングカーに亡き夫との思い出を詰め込んで〈現代のノマド=遊牧民〉として、季節労働の現場を渡り歩く。

ドキュメンタリーのような映画でした。
劇的な事件が起こることはないけど、引き込まれました。
家に住んだ方が快適だと思うけど、ファーンにはファーンの想い、決意があってノマドをしてるんだろう。
途中まで私も何故って思いで観てたけど、最後まで観てなんとなく分かった気がしました。
夫への想い、記憶を保ち続けたいのかなと。それは別の家じゃ意味がないんだろう。

静かめな映画でしたが、心に染みるような映画でした。
観てよかったです。
フランシス・マクドーマンドの抑え気味の演技が素晴らしいと思いました。
アメリカの雄大な自然、空、美しかったです✨

原作はジェシカ・ブルーダー著のノンフィクション「ノマド 漂流する高齢労働者たち」

実際のノマドの方たちも出演しているのでそのパートはやはり真実味がありました。だからドキュメンタリーのように感じるんだと思います。

印象に残った台詞を書きますがネタバレになるかもしれないので行間を空けて書きます。









⚠️
劇中で「長年働いて税金を納めてきたのに、年金で暮らせない」みたいな台詞があり、どこの国も同じなのねと思った。
老後を安心して暮らせるような政治をしてほしいと思いました。
それと、印象に残った台詞で女の子がファーンに「ホームレスなの?」と聞きファーンが「ハウスレスよ」と。
一見同じようだけど違うと思う。







字幕翻訳: 牧野琴子
観客 1階席 1人+?、2階席 3人
劇場鑑賞 #36
2021 #41
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