途中まで、主人公は一人たださびしいのだと思ってたが、そうではないらしい。そう生きる理由があった。せざるを得ないというのでもない。
どんな話なのだろうと思いめぐらせながら観てるうち場面がどんどん切り替わる。いったん別れたと思えばまた同じ人に遭遇する。どんな話なんだ?がずっと心中ずっと有ったが、どんな?はただただノマドの日常だった。疑問、納得、心配、喜び、安心、ファーンの表情がすべて雄弁に語っていた。
ファーンがタバコをあげた若者に詠む詩が素晴らしかった。たくさんの登場人物が、人それぞれ、人生を生きている。その生き方もさまざま。最後のさよならは言わない、またいつか出会うかもしれないからと。See you down the road. なのだ。