むつ

ノマドランドのむつのレビュー・感想・評価

ノマドランド(2020年製作の映画)
3.3
ノマドな生き方。
ほぼドキュメンタリーのような。

皆、何かあってノマドという生き方をしている。火を囲みながら自分語りを始めても、だれも否定しないのが良い。
期間労働者として生活費を確保しながら、家を持たずに(ホームレスではなく、ハウスレス)車中泊しながら生きていく。

ギリギリのところで生活しながらも自由に生きている。そんな人達のそれぞれの人生を見させてもらった。

ノマド仲間に悪い人がいないというのが救いだった。人は追い込まれると悪さをしたり、騙したりする。でもノマド仲間は、好き好んでこの生活スタイルを続けているわけだから、干渉しあわないし、揉め事もそんなにない。
それぞれの生き方、色んな生き方を見て、考えさせられるストーリーだった。

主人公のファーンが家を飛び出して、実家に残された姉とはしばらくご無沙汰だったけど、姐を頼ったことで一時帰宅した際に、腹を割って話してわだかまりも消えた。
行く先々では、みんな歓迎してくれるし、ここに残れば?と声掛けもしてくれる。
それはファーンの人柄からだろう...

ノマドたちは干渉し合わないけれども、お互い助け合うときは助け合う。仲間が亡くなれば皆で弔う。


ノマドは、かなり過酷で、とっても体力がいると思った。
お金があっての、ノマド生活ならやってみたいけど...
むつ

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