白金

ノマドランドの白金のレビュー・感想・評価

ノマドランド(2020年製作の映画)
3.0
リーマンショックを物語の起点とし,またノマドワーカーとしての流行りが先行しただけに,アンチ資本主義に対する世捨て人・ヒッピーものとして語られそうだが,決してそうではない。

首尾一貫,随所にそれらとを棲み分けることを意図した演出やセリフが織り込まれている。


あくまでフォーカスが当たっているのは主人公が死を受け入れて消化するための物語り。

死生観を,宗教ではなくノマドというフィルターで説く展開。

ノマドに宿る精神から死生観を考察し,主人公はノマド的思想の中に死に対する答えを見出す。
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