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ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償のクリームのレビュー・感想・評価

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正直、どう反応して良いか解らない映画。ドキュメンタリーを見せられた感じなのだが、思っていたブラックパンサー党とイメージは違っていた。少なくとも主人公のハンプトンは、映画を観る限りとても熱心で純粋に黒人解放運動に尽力した人物だったし、この作品では悪いのはFBI。ただ一部だけを観せられてるので、レビューが何とも難しい。評価は付けられませんでした。



ここから内容に触れます。史実なので問題ないと思いますが、それでもネタバレ気になる方は、スルーして下さい。





1960年代から70年代にかけて黒人解放運動を展開した政治組織ブラックパンサー党で活躍した若きリーダー、フレッド·ハンプトンと、FBIのスパイとしてブラックパンサー党に潜入するウィリアム·オニールを描いた作品で、実話を元にした伝記映画。ハンプトンは、カリスマ的な人物で21歳の若さで射殺されてしまいます。また、ビルはFBI捜査官のロイの口車に乗せられてスパイになります。当時、彼はまだ17歳だった。FBIが未成年をスパイにし、その彼を道具として扱うなんて驚きでした。
カリスマ性を持つハンプトンにビルは、心が動いたのだろう、ハンプトンが刑務所にいる間にセキュリティーリーダーにまで昇格し、熱心に党員として参加している様に見えました。スパイを辞めようとすると脅されスパイ活動を強制的に続けさせられます。結局、FBIの命令でビルはハンプトンの飲み物に薬を混入させて、そのせいでハンプトンは襲撃にあい射殺されてしまいます。この映画のエンドロールでは、ビルは自殺した。とありました。
これも調べると諸説あって、暗殺説もある様です。
知らなかったブラックパンサー党の一部を映画で知る事が出来たのてすが、闇が深すぎて何処までが、事実なのか正直解らない。混乱しました。ただ、立ち上げた当初は、ハンプトンの様に皆が黒人解放の為に純粋に頑張っていたのだと解りました。

私が思っていたブラックパンサー党は、
「資本主義がアフリカ系アメリカ人を経済的に搾取しているので、社会主義の価値を取り入れ、人種間の不平等をなくす」という社会主義傾倒の考え方。
アフリカ系アメリカ人の自由と、警察から身を守る為に武器を持ち、現状を打破するのにゲリラ戦略を行った事。
この社会主義とゲリラ戦略でFBIがアメリカ政府を転覆させようとする「テロリスト集団」と見なした事でした。
映画が真実な気がするけど、アメリカの人種問題は、難し過ぎて解らないのが私の現状です。ただ、怖かった。ホラー。
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