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アイダよ、何処へ?のりのレビュー・感想・評価

アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)
4.5
ボスニア紛争での第二次世界大戦以後のヨーロッパ最大の集団虐殺事件「スレブレニツァ・ジェノサイド」を取り扱った映画。凄まじい映画です。予告を見て絶対に観ようと思っていたけれど、戦争ドラマ作品でここまで打ちのめされたのは初めて。
ドキュメンタリーではなく、あくまでも事件に家族で遭遇した悲劇のアイダの物語。とても丁寧に作られていて、事件そのものを批判するために作られたのではないと分かる。日常で突然に訪れた恐ろしい出来事に、自分だったら、自分の家族だったらどうするだろうかと絶えず考えながら観たのは、まさに監督の狙い通りだと思う。
ボスニア紛争についてはほぼ知識がないので、鑑賞後は色々調べたが、パンフレットに盛り込まれた情報がなによりだった。是非とも多くの人に読んで欲しい。ボスニアでの現状、監督や出演者の思いや立場、そして悲惨な戦争からの人々の在り方、日本の支援など、読み応え充分。