愛野弾丸

アイダよ、何処へ?の愛野弾丸のレビュー・感想・評価

アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)
3.5
ボスニアの紛争で1995年に起こった、
「スレブレニツァの虐殺」を元にした実話ベースの映画。

セルビア人の武力制圧によって町を追いやられた一般人。
主人公の女性アイダは国連軍の通訳として働きながら、
家族や一般人を守るために懸命に奮闘するが…という話。
保護している国連軍も、報復などを恐れて煮え切らない。
一方でセルビア人は、傍若無人に振る舞い止まらない。
戦争の卑劣さ、悲惨さ、無力さ、これでもかと伝えてくる。
ドキュメンタリーかと思うよな緊迫感もあった。

ロシアが武力侵攻している2022年、
まさに今観るべき反戦映画。

この映画の主人公や犠牲者は、
軍人や兵士ではなく一般の市民たち。
私たちと同じ立場と思えば、他人事ではいられない。
愛野弾丸

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