ヤスミラ監督作はサラエボ2作品とも鑑賞済だが、内戦後の市民の姿から大規模虐殺へとハードなテーマへ移行した。
元々は他国から侵略されないよう団結したはずなのに、ソ連崩壊以降の独立よりこじれて内戦となってしまう難しさ。
制作側の観点で興味深いのは、被害者アイダ役の俳優が、加害者側であるセルビア人であること。それは関係ない、とも言えるし、一方で賞賛と誹謗中傷の両方を受けることは分かっていただろうし。いずれにせよ「歴史を正面から受け止める」という覚悟がない者には引き受けられない出演だ。
国連の不甲斐なさ含め、こういう歴史を一つずつ学んでいくしかないよね。
いまちょうどカタールW杯開催中だが(日本がドイツに勝利!)、イビチャ・オシムの故郷なんだね。