冷蔵庫とプリンター

アイダよ、何処へ?の冷蔵庫とプリンターのレビュー・感想・評価

アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)
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 家族を守りたいという至極真っ当な動機に突き動かされるアイダの言動が、数万人の命が関わる大局を前に身勝手な利己主義に見えてしまう怖さ。
 どうにもならない現実を前に、それでも足掻く人々を、そういえば映画はあまり描いてこなかったのかもしれないと思った。

他のユーザーの感想・評価

ay

ayの感想・評価

4.0
国際刑事法を形作る”最も悲惨な場所の経験”の一つとして挙げられる旧ユーゴスラビア紛争の事象がわかると、お薦めされた映画。民族浄化と呼ばれるジェノサイドがいかに酷いものかがわかった。
このような悲惨な状況をなくすために、国際法、国連がしっかりと機能するようになって欲しい…。
koki

kokiの感想・評価

4.3
翻弄されてきたバルカン半島の歴史(できればハプスブルク家vsオスマン帝国から)を予習してから見ると、より陰惨さがブーストされるはず。

イスラム、カトリック、正教が入り乱れての三つ巴。

セルビア=悪、ボシュニャク人=善という近視眼的な見方ではなく、是非多面的に捉えて欲しい作品。

内戦後のラストシーンはかなり不気味なので刮目。

1時間20分からが白眉。
yukko

yukkoの感想・評価

3.5
ひっっっでぇ話。
ナチスやん💢

職権乱用してるアイダにシラケて観てたけど、
う〰️〰️〰️ん、アノ状況じゃそうなるか…

はぁ…ホント、ため息しか出ない。。。

アイダ、お産助けてたりイイ人なんだろうけど、顔が意地悪婆さんだから感情移入できなかった💧
申し訳ないけど。

とても酷い話ではあるけど、映画としてはイマイチ。
衝撃もさほど。
まあ、実話だとね、限界あるよね。

ラスト、おもいっきり匂わせてるけど、よしなよ?
じょり

じょりの感想・評価

3.5
アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート作品。

国連の通訳者として働くアイダ。戦争の侵攻から家族を逃すため奔走するのだったが。。。

実話ベースです。

どの地域の戦争映画でもそうだけど、本当に人間のクズみたいのが1人いるからそいつのせいで多くの人が犠牲になる。

今作では描かれていないが移送の後女性や子供だってどんな目に遭わされてるか。。。
戦争は本当にダメだよ。今のロシアとウクライナも早く終結してほしい、きっと規模の違いはあれど似たような事は起きてると思う。

ラストのあのおっさんってセルビア軍の奴だよね?自分達が使っていた部屋にあいつが来るなんてなんだよその偶然。辛い。
ラスアスの監督に抜擢されたから気になってたやつ。見放題配信ありがとうUnext。
国連の通訳という立場で他の人よりも動ける分、動いても結果なす術がないという状況は地獄。終戦後のあの展開も地獄。歴史的背景がわからなくても何が起きているのかはすぐわかる構成・演出・没入感はすさまじいの一言
Wataru

Wataruの感想・評価

3.4
様々なメリット視点を持つことで、いろんな感想や示唆を得られる作品だと感じた。

当事者の視点
傍観者としての視点
歴史を知ることで、どの立場から見る視点
てぃだ

てぃだの感想・評価

3.6
国連てまじ何?


ロシアのウクライナ侵攻でも
改めて思ったけど

国連ってまじで
何のためにあるんだろう。

「全力を尽くしてる!
我々だって頑張ってる!」

で通るなら国連いらねょー
と思いながらも
でも国連さえなかったら
もっともっとカオスで
世界は大変だったのかなと


国連の職員として働いていても
1人の人間
1人の妻であり母親

主人公が必死で家族を救出の
リストに載っけようとする。

そのために色々走り回る様が
とにかく強烈

3年半も紛争を生き延びる
明日生きることすら
確かでない世界で
それでも生きることは
そんなに尊いのか
何だかよく分からなくなってきた
もうあれやわ。
一回、今の世界滅亡させなあかんちゃいます?

このレビューはネタバレを含みます

これは、タイトルは忘れていたけど、前に劇場でも観ていましたね。ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争中の1995年に起きた、スレブレニツァの虐殺を元にした作品。

国連の管理下にあった非武装の安全地帯にセルビア人の軍隊が侵入し、8000人以上の民間人が虐殺された事件だけど、本作は女性監督の作品ということもあって、一人の女性のパーソナルな視点から描かれているのが特徴的でしたね。

でも、彼女の家族を思う気持ちは分かるんだけど、この状況下ではそれが単なるエゴに感じられて、悲劇がストレートに伝わって来なかったかな。もう少し優しいキャラクターにした方が良かったような気がしました。

本作では国連軍のやる気のなさが目立ったけど、考えてみればセルビア人はキリスト教徒で、虐殺されたボシュニャク人はイスラム教徒。それゆえに、もしかしたらキリスト教徒主体だった国連軍は、彼らを見殺しにしたのかも知れませんね。

でも、本作の原題には、何処へ行くのか?という意味で、クォ・ヴァディスというラテン語が使われているんだけど、これは新約聖書からの引用らしく、何だか意味がよく分かりませんでした。
NEZUMI

NEZUMIの感想・評価

3.2

このレビューはネタバレを含みます

記録

アイダよ、何処へ?

それはかつて勤めていた学校。
しかも今では家族を殺した
他宗教の子どもたちが通う
学校。
最後に見せる
顔の表情
難しかっただろうなぁ
その点だけは
スコア5.0
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