アイダよ、何処へ?の作品情報・感想・評価 - 30ページ目

「アイダよ、何処へ?」に投稿された感想・評価

ま

まの感想・評価

4.0
素晴らしい!「サラエボの花」のヤスミラ・ジュバニッチ監督が今度はボスニア紛争末期の"スレブレニツァの虐殺"を描いた。

国連の通訳として働く女性アイダの視点でみつめる家族の悲劇に言葉が出ません……
追体験をしながら、苦痛、絶望、恐怖…様々な感情を味わえました…
1人でも多くの人に見て欲しい。

1995年、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の中で起きた大量虐殺事件「スレブレニツァの虐殺」。

恥ずかしながら、その事件のことはまったく知らなかった。
つい最近の出来事だとは。
胸が潰れそうだった。

今だに続く民族間の紛争。
戦争も虐殺も過去のものではない。
そしてそれを知らないこと、知ろうとしないことも大きな罪だと思う。

本当に見て良かった。
Tommy

Tommyの感想・評価

4.2
ボスニアでの凄惨な戦争犯罪の歴史をアイダと同様翻訳し物語,映画として残し,伝えてくれた。彼女の瞳に"映画は世界を変える"可能性を感じた。思い知らされた己の無知さと無関心さ,無力さ。今もアフガンで同じことが起こってる。目を背けるな!知ることから始めなきゃ!
子供達に同じ景色を見せてはいけない…決して繰り返してはならない…だがそれでも今起きている現実…ちょっと言葉にならない…。あーもう。どうしたらいいんだよ…。
1995年、ボスニアで起こった最悪の大虐殺「スレブレニツァ・ジェノサイド」を、国連保護軍の通訳であるアイダを通して描く。

紛争の地に果たして「安全」な地は存在するのか。

人間の弱さや愚かさを描きながら、少しの希望を感じられる作品。

この物語はいつかどこかで起こった過去の話ではなく、今も起こっていることであると感じた。

コロナ禍という時代に、本作を鑑賞したことも意義深い。

そして、主人公アイダを演じたヤスナ・ジュリチッチの演技が素晴らしかった。

複雑な感情を、繊細な表情で表現し、静かなシーンでも彼女の力強さが伝わってきた。

戦争ほど残酷なものはないということを、国連の通訳、そして母であるアイダという存在が際立たせていた。

もしも明日自分がこの中の1人になると考えると、決して他人事としては観れなくなる。

戦争、紛争映画でありながら、政治的な物語でもある。
8000人以上が犠牲となったスレブレニツァの虐殺を家族を守るために奔走するアイダ目線で語られる。

直接的な残虐場面は少ないが紛争の悲惨さを次世代にも伝える力を大きく持った作品。

知り合いの人間が加害者側に回る恐ろしさ。

FansVoiceJP オンライン試写
Carly

Carlyの感想・評価

4.1
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の末期に起きたスレブレニツァの虐殺-あのWWⅡのホロコーストを経てもなお、こんなことが起こり得るのかと衝撃を受けた。何よりWWⅡよりもずっと現代に近い映像はまるでドキュメンタリーのようで、逼迫した状況がリアリティをもって訴えかけてくる。
女性として、妻として、母としてアイダは奔走する。あんなカオスな現場で正気を失わずにいられたことだけでも凄いと思った。セルビア人でありながらこの役を演じるにあたり、批判や否定的な意見がぶつけられたと知り、そこにまだ燻る遺恨のようなものを感じた。
戦争にヒロイズムは存在しない、ヤスミラ監督の言葉が重く響く。誰かの生活の傍らで、或いは子どもたちが遊ぶ傍らで、或いは誰かが普通に外を歩く傍らで響く銃声に涙が止まらなかった。わたしたちはまだ知らなければならない。
オンライン試写会にて🎬
ボスニア紛争についてぼんやりしたまま観てしまったので、鑑賞後色々調べてしまった。酷たらしいシーンが多く、あまりにも不条理で落ち込んでしまうが、教科書では得ることのできない、知るべき貴重な知識をまたもや映画から吸収できたことは、本当に良かった。アイダが家族を守る為、必死にもがけばもがくほど余計に苦しくなっていき、争いの無意味さを痛感させられる。
アフタートークにて、監督の「戦争を始めたのは男性であり、男性のゲームに女性が巻き込まれている」というような言葉がとても印象的であった。
Fan's Voiceオンライン試写会にて視聴。

「スレブレニツァの虐殺」だけ事前に調べた。
映画の内容はあらすじに書いてあることがほとんど。アイダという通訳の女性が、国連基地や市民が占領されていくなかで家族のために奔走する話。上記の虐殺から着想を得たフィクション映画だが、まるでドキュメンタリーのよう…。アフガニスタンではこういうことが現在進行形で行われているのか?と思うと絶望でしかない。
あらすじに書いていないのは物語の結末と、生き残った人間がその後どうしてるかくらいだろうか。

武装したセルビア兵の中にいた息子の同級生が、アイダに気づいて声をかけるシーンが忘れられない。同級生の親の顔を覚えて声をかけるって、近くに住んでないと分からないことだよね。
そして女子供と男でわけられて保護という名の移送…ホロコーストを嫌でも思い出して、結末がわかってしまってぞっとした。

「戦争というものは素晴らしいものではない。戦争は苦しく恐ろしい、それを我々は後世へ伝えなければいけない」
監督がアフタートークで述べていたこと。苦手だけどやはり知識のために、これからのために戦争映画は観るべきなんだなと実感。
また、彼女は「男性視点での戦争映画が多く作られているが、女性視点での戦争映画をもっと観てほしい」とも。
たしかにあまり女性視点の戦争って描かれてないなあ。「この世界の片隅に」くらいしか思いつかないや。
みゅー

みゅーの感想・評価

3.5
オンライン試写にて一足先に鑑賞。

ボスニア紛争末期に起きたことを、とある女性の目線から描いたお話。

歴史的背景を知っていればより深く理解できたんだろうと思う。日本人にとって戦争っていうと、もう70年以上も前のことだけど、この映画の出来事は1995年。私も産まれてるし、そんな直近の事すら知らない自分に驚いてしまった。
今もそういう地域があるってことは忘れちゃいけない…。

一般人がいかに無力であるか、痛感させられた。
「アイダよ、何処へ?」ボスニア紛争ではこんな惨劇が行われたのですね。人間の罪の重さを感じました。
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