死が目の前にある状況で人が取る選択は、モラルや論理、常識と乖離しているものだというリアリティがひしひしと伝わってくる。
施設内のワンシチュエーションでありながら、施設内を休む暇なく奔走する主人公に…
ユーゴ内戦でのスレブレニツァの虐殺の話。
スルプスカ共和国がやったことはもちろん許されない事だけど、規模は違えどボスニアもクロアチアもそれぞれの支配地域で同じような事をやったことは知っておくべきだと…
家族を守るためなりふり構わず奔走するアイダ。あの極限の状況で他人を思いやる余裕などあるはずもない。それほど逼迫していることがひしひしと伝わってくる。人々の恐怖と混乱と絶望が胸をえぐる。なぜ誰も彼らを…
>>続きを読む映画観る前からある程度の覚悟はしてたけど、やっぱり目を背けそうになるし、心もえぐられた。
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で実際に起こったジェノサイドを、国連の通訳として働く現地の女性アイダを中心に描…
1秒たりとも目が離せない作品だった。アイダの表情に、そしてこの現実からも。
映画的な飾りを出来る限り排して、普通の一人間としてのアイダが主役。
通訳という特別な立場を利用して立ち回ろうとするが、あ…
映画のタイトル、
「クオ バディス、アイダ?」
クオバディス、とは
キリスト教の中の言葉で
キリスト教徒たちが迫害を恐れ
故国から逃げていく中で現れたイエスに
「クオバディス(主よ、何処へ?)」と問…
1995年、ボスニア紛争末期に起こった集団虐殺事件の全貌と家族を守ろうとした一人女性。惨劇のあと彼女は残る、癒えることのない傷と悲しみ、言い表せない憎しみと怒りを抱えながら今も生きている人々がいると…
>>続きを読むボスニア・ヘルツェゴビナ紛争についての知識を入れてから観るべきでしたが、この作品を通して知れてよかったです。なんとなく名前ぐらいは聞いたことがあった、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争。今からたった25年…
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