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ミス・マルクスのhikariのレビュー・感想・評価

ミス・マルクス(2020年製作の映画)
3.3
試写にて鑑賞。
カール・マルクスの娘、エリノア・マルクスの半生を描いた映画。女性や子供、労働者のために活動し続けた人。
どの時代も、屈せず闘った女性が居たことの敬意は忘れたくないし、やはり私たちは同じように少しでも生きやすくするために行動していくしかないのだと思う。

個人的に、人物関係が複雑で混乱したので、公式HPで予習すると分かりやすい。
繰り返し観たら、なるほどとなった。
うまく伏線回収されていたけど、エリノアの私生活が描かれていることが多くて、もう少し具体的な活動が描かれていたらより訴えるものがあったかと。
恋は盲目というけど、なぜあの男なのか。お金や女性にルーズ。分かっていながらそばにいるエリノアを考えたらもう。。胸糞悪いよ。
アヘン、パンクロックで踊り狂うほど追い込まれてたのはわかるけど、ラストまでの経緯が伝わりにくく、イマイチ乗り切れなかったわたし。

冒頭のクレジットの色が可愛い。
音楽もパンクやアレンジの効いたクラシックを随所に使ってて新鮮。でも曲のかかり所がちょっと残念、に思う。衣装やお部屋の装飾がおしゃれで、色の使い方にセンスしか感じなかった。あの時代のイギリスファッションを調べたけど、あそこまで洒落たものはないし、現代っぽさも感じて良かった。エリノアの人生との対比?みたいなのも感じられて面白かった。決して物語の後味はよくないのだけど。
とりあえず私は歴史を勉強し直すところから。
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