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ミス・マルクスのpherimのレビュー・感想・評価

ミス・マルクス(2020年製作の映画)
3.6
カール・マルクスの葬儀に始まる娘エリノアの生涯。

イプセン他の紹介者たる演劇人にして、社会主義とフェミニズムの両立を実践する女の果敢さと、相反して深まる心の孤立。

マルクス家の窮乏や、エンゲルス翁の鷹揚さなど印象深く、緻密な衣装と突き抜けたパンク演出が魅せる。


『ミス・マルクス』、本筋とは無縁ながらエンゲルス翁が臨終際に、カール・マルクスの重大な秘密を打ち明けエリノアが絶叫する場面に笑った。バイタリティ過剰の偉人にありがちな。

青年期描く『マルクス・エンゲルス』(Amazon P, U-NEXT等あり)とセットで観るのも良いかと。

 『マルクス・エンゲルス』 https://twitter.com/pherim/status/998404183450705920
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