かがわ

ミス・マルクスのかがわのネタバレレビュー・内容・結末

ミス・マルクス(2020年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ良かった。Rebel girlっぽい音楽もそうだけど、労働者のきつい現状となかなかうまくいかない人生が重なって、フェミニズムに行くんだ!と唸る。

自身の活動と言葉で自身を救えなかったという形があまりにも辛い。「まるで罪人みたい」の台詞は現代でも多くの人が口にするのでは。作中のアヘンが何かになってるだけなんじゃねえかとか思うよ。

映画の展開が爽やかで19世紀末なのに音楽がアンプラグドじゃないのがなかなかない感じ。文芸映画とかのジャンルに入れられてたまるかという映画自体の闘争みたいなとこがある気がする。

イプセンやフロベールなど、やっぱフランスから来た文芸的な影響がコミュニズム的に解釈されてそれでウケるって描写とか超興味深いです。

あとショパンがめっちゃ沁みる。すげえ。ここでショパン。ここでロックっていうのもわかってんなー監督みたいなこと感じながら見てた。
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