このレビューはネタバレを含みます
『ミス・マルクス』
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2021年公開のイタリア/ベルギー映画
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以前に
あまり事前知識が無いまま
「マルクス・エンゲルス」を観て
後悔したんで
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マルクスの娘を描いた本作は
それなりに準備して挑んでみた
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哲学者、経済学者である
カール・マルクスの末娘
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エリノア・マルクスは
社会主義と
フェミニズムを結びつけた
女性社会活動家
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本作は
父親である
カール・マルクスの
葬儀から始まり
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劇作家で社会主義者の
エイヴリングと
出会い恋に落ち
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その後
不誠実なエイヴリングによって
心を蝕まれ
自ら命を絶ってしまうという
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史実に基づいた話
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良くも悪くも
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エリノアの最大の不幸は
父親がカール・マルクス
だったコトだろう
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家族を愛し
貧困の中でも
子煩悩だったようだが
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天才で高潔
金銭感覚が
異常にバグっていて
戦闘モードの
コミニュケーション力で
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家族とエンゲルス以外
全てを敵にしてしまうという
特異な存在
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特異が故に
魅了され、執着し
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自身の時間も労力も資産も
捧げざるを得ないという
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やはり
娘にとっての父親は
男性観を養う上で
重要な役割を果たすはずなので
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もう、そこに尽きると思う
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本編では触れていないが
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エリノアの死後
マルクスの遺稿を
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内縁関係だった
エイヴリングに相続させたため
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唯一生き残っていた
姉夫婦を巻き込み
自殺に追い込んでしまったという
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現代に於いても
様々な解釈がなされ
賛否が分かれる
マルクス主義は
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自身の家族のみならず
後世の人類までも巻き込んだ
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未だ研究が続けられているという
壮大な思想であるコトは
間違いないのだが
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中途半端な解釈で
政治利用されたという点では
あまりにも
大きな犠牲を
強いられたのでは無いだろうか
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