ルイまる子

ミス・マルクスのルイまる子のレビュー・感想・評価

ミス・マルクス(2020年製作の映画)
3.9
今年初め頃に見て、長いレビューを書いたが、消してしまったらしい。時間が経っているので、視聴後どんな風に感じたか忘れてしまったが、あのマルクスの娘の人生を描いた良作。いわゆる毒親育ちの女性の一生だ(パパは地獄へ堕ちるべきと言ってたし…)芸能人、著名人家庭の子供は、ただ親の世間体を守る、親の代弁者の様な任務しか与えられず、若い頃からずっと偉大なる父のご機嫌をうかがう、家族に奉仕するだけで自分の人生はほぼない。しかし、お金持ちだし有名人の親とかいいね〜など周りからあまり理解されない。It’s my turn to liveやっと私の番よ、これから自分の人生を生きるのよ、という言葉印象に残っている。彼女にも勿論才能があるのだが、あの天才マルクスの陰に隠れ自分らしさを出す自由はない。確か、マルクスの『資本論』を執筆していた場面があったと思う。マルクスは未完成のまま亡くなったので、残った資料からエンゲルスが書き上げたが、彼女も共同執筆したのかもしれないな。19世紀、女性が本を書くなんて認めてもらえなかったので、エンゲルスの名前だけで出版されたのだろう(ここ曖昧に描いてた気がするので、間違っていたらごめんなさい。)残りの人生を差別と闘う活動家として生きた。音楽がハードロックで、彼女の心の中を荒れ狂う嵐みたいな表現が良かった。
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