えにし

親愛なる同志たちへのえにしのレビュー・感想・評価

親愛なる同志たちへ(2020年製作の映画)
3.5
隠蔽、隠滅、捏造、脅迫、責任の擦りつけ…。人間の弱さがもたらす不正欲張りセットみたいな話に思わず目を背けたくなるけれど、そのような不正行為はまた普遍性も持ち合わせているからこそ、この史実に各々が向き合わなければならないのだと思う。ラストでこの物語が現在と地続きであることがほのめかされるから尚更。
信念を捧げてきた存在に罅が入ったとき、人の価値観はどのように揺らぐのか——が主題だと思うけれど、その揺らぎをユリア・ヴィソツカヤは丁寧に表現していた。プーさんは本作のKGBに対して何を思うのか…。
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